2013年3月5日火曜日

direct method

毎週月曜日はハンガリー語のレッスン。
勿論俺は生徒として参加。

前期と比べ、生徒の顔ぶれが変わったことにより、ドイツ語、フランス語、日本語と多国籍のクラスとなった。
顔ぶれは変わったが、相変わらず俺は落ちこぼれで、殿(しんがり)をキープしてる!
慶次の生き様は忘れてないで!!・・って「殿(しんがり」の意味が違うか(汗)

生徒間で共通語を持たない場合、授業の進め方は直接法以外に選択の余地は無くなる。
つまり、授業を通してハンガリー語しか使用しない方法。

直接法の授業を受けてみての感想として
・テキストに沿った授業であれば予復習でなんとかカバー出来そう。
・ただし(ここがネック)・・未習の語彙を使われると、その意味を想像するしかない。なので解釈にずれがあるかも・・・
・疑問文(5W1H)は覚えておく必要有り。
・わからない時の聞き方を言えるようになっておいたほうが良い。
 (例えば英語では. How can I say in English?  What does it mean?等)
っと、ここまでが、生徒としての感想。

視点を先生側に移して見ると(例えば日本語教室にドイツ語とフランス語の生徒が来た場合)
・やはり進め方としては直接法しかない
・テキストは決まったものを使用し、生徒の予復習を可能とする。
・生徒には、予め不明な時の聞き方(わかりません。どういう意味ですか。)という語彙を教える。
・レベルが違う生徒が同じ教室にいた場合が一番厄介。最善策はクラスを分けること、それが無理な場合は授業終了後に復習できる環境を提供すること(補助テキスト等の配付等・・あとは生徒のやる気にかける!)
・授業の欠席によるレベル差を解消する必要あり(その日の授業内容を欠席者に伝え、Catch upが可能な環境にする)
先生として出来ることはこれくらいか・・・

これを自分の授業に置き換えてみた場合
・生徒の母語は全員ハンガリー語なので、上記のような複雑さはない。
・授業は直接法ではなく、ハンガリー語、英語、日本語が混在した内容。
 (時には、「I'm tanár 」といった言語が混ざった意味不明な説明も有り)
・生徒間でレベル差がある場合、どこに基準を置くかが悩みの種。
・日本語オンリーで出来るのは上級クラスくらい、初級クラスで日本語オンリーでの授業は難しい。

日本語教師としてやっていくには直接法でやり切れれば、ある意味どの世界にいっても通用するとは思うが、これは思っているより数倍難しい。
これをするに当たって一番怖いのは「解釈のずれ」。
学習者の母語から日本語への翻訳であれば「解釈のずれ」はある程度解消できると思うが、そうすると頭のなかで「母語から習得語への翻訳」というステップが出来てしまう。
これがスムーズな会話を阻害する要因になるかも・・・実際俺がハンガリー語を使う時は、頭の中で日本語ーハンガリー語変換を行ってるので、単語のみの会話しか出来ない。
そう考えると、直接法で直接日本語を浸透させるのがよいのだろうが、そうなると自分が生徒の時の悩みが持ち上がってくる。(解釈の違い等)

これを考えていると、「卵が先か、鶏が先か」に似た堂々巡りに陥るので、兎に角今は良いと思える方法を全て試してみるしかないか。

生徒のみんな、名案があればどんどん言って来て!
徒然草のようなこの文の意味を理解出来て、名案を言ってきた生徒には、今期のLevel5を認定します(笑)

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