心臓と血管の授業風景と、実際の手術の映像を交えた講義を若い学生たちが熱心に受講している。
血液恐怖症で自分の注射のシーンも見られない俺からすれば、この学生たちはエイリアンだ。
NTTグループを早期退職、セカンドライフとして2年間のハンガリー生活を経て、現在はベトナムに活動の場を移しています。 異国での出来事について、徒然なるままに綴っていきたいと思います。
今回のTet旅行をマレーシアに決めた理由、その最たるものが「深夜特急」の1シーンにある。
「深夜特急」とは作家沢木耕太郎が自身の体験を元に綴った、バックパッカーのバイブルとも呼ばれている旅の小説のこと。
主人公である「私」が香港からロンドンまで路線バスだけを使って乗り継いでいく物語。
この小説をもとにしたドラマの1シーンに、マラッカ海峡での夕陽やペナンでの様子があり、そのシーンが印象的で、どうしてもここに行きたいという思いがずっと頭の隅にあったから。
「アパートの部屋を整理し、引き出しの中の1円硬貨までをかき集め、1500ドルのトラベラーズチェックと400ドルの現金を作ると、私は仕事を全て放擲して、旅に出た。」
なんとも旅心を揺さぶる文だ。
深夜特急というネーミングも刺さる。
「ミッドナイトエクスプレスとは・・
トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者たちの隠語である。
脱獄することを「ミッドナイトエクスプレスに乗る」と言ったのだ・・」
旅を脱獄に例えるのは兎も角として、そういった一面があるのも旅だろうと思う。
何とも魅力的な冒頭である。
2026年度の旧正月休みは2月14日から22日までの9日間で、Tetは2月17日。
当初はMinhとTet明けから南北鉄道に乗りハノイからホーチミンに行こうとしていたのだが、Minhに用事が出来たので、リスケを実施。
候補は3つ。
1つ目は帰国
2つ目はラオスのビエンチャンとルアンパパーンでのんびり。
3つ目はマレーシア周遊。
長く日本食を食べていないので帰国も魅力だが、日本の冬の寒さは好きではないので却下。
2つ目のラオスはポイントが首都ビエンチャンとルアンパパーンのみであり、時間を持て余しそうなので、次の機会に回す。
という事で、Tet休暇の行き先はマレーシアに決定。
マレーシアは過去2回行ったが、1回はツアーで市中引き回し、2回目は友達のRolexの買い物に突き合わされてKLCC1泊という弾丸旅だったので、今回は行きたかった場所を余裕を持って巡ることとする。
主なポイントはクアラルンプール、マラッカ、ペナン。
ここをそれぞれ3日から4日かけて回り、総工程10泊11日の小旅行となる。
さて、行き先は決まったので、今日から予定を立てていく。
この段階で、俺の心の中でのマレーシア旅行は始まった。
昨日のオンライン授業でスペインに住むハンガリー人の生徒さんから聞いた話。
大晦日の風習として、日本では年越し蕎麦を食べるのが通常だが、スペインでは12粒の葡萄を食べるのだとか。。
大晦日(Nochevieja)の夜、時計台の鐘が12回鳴るのに合わせて、1粒ずつブドウを口に放り込むのが、スペイン流の年越しの儀式。
鐘が鳴り終わるまでに12粒すべて食べきると、その年は幸運に恵まれると言われているらしいのだが、一説には、アリカンテ地方でブドウが大豊作になり、余ったブドウを農家が「幸運のブドウ」として売り出したという説もある。
日本の年越し蕎麦の由来は、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で、大晦日の晩の年越し前に食べるのだが、これも江戸時代の蕎麦屋のマーケティング戦略によるものかもしれないな。
土用の丑の日の鰻や、バレンタインデーのチョコレートも然り。
そういえば昔読んだマーク・トウェインの小説「トムソーヤの冒険」の中でも似たような話があった。
トムソーヤがいたずらの罰として言いつけられた長い塀のペンキ塗りをさも楽しそうにすることで、それを見ていた友達もやりたくなり、代わってくれと言い出す。
普通なら、ここで友達と代わるのだが、トムソーヤ(正確には作者のマーク・トウェイン)の賢いところは、簡単には代わらず、友達はやらせてもらう代わりに飴やリンゴをトムソーヤに差し出す。
考え方ひとつでピンチもチャンスに変わると言ったところなんだろうな。