エリザベート橋を渡りきると目の前にはゲッレールトの丘に続く結構な勾配の坂が。
ゲッレールトとはヴェネチアの宣教師の名前であり、初代国王であるイシュトバーンの子供の家庭教師としてBudapestに来た聖職者の名前。異教徒による反乱時に、葡萄樽に入れられてこの丘からドナウ川に投げ落とされ、殉教したことから、この丘が「ゲッレールトの丘」と呼ばれるようになった。
目の前の螺旋形の道を登る。
実はこの裏手には舗装された道もあり、バスでも頂上に上がれるようになっている。
頂上には、やしの葉を掲げた「自由の像」がある。ここは、夜にはライトアップされ、鎖橋からは王宮とともに、照らし出されたこの像がよく見える。
この像は、第二次世界大戦後、ナチスからハンガリーを開放したソ連兵士の慰霊のために建てられたものであり、当時はソ連兵士の像もあったが、社会主義崩壊時にソ連兵士の像は取り壊され、この像のみがシンボルとして残されている。
ナチスと言えば、昨夜ドナウ川沿いで、何足もの靴のオブジェを見た。ナチスに迫害されたユダヤ人が、ドナウ川沿いで射殺され、川におとされた痕跡を残したもの。(shoes on the danube promenade)
なぜ靴を脱がされたかというと、当時靴は貴重品であったため。
ドナウ川沿いで射殺したのは、後の始末をドナウ川に託すため。
この後は、自由橋(Szabadság híd)を渡り、Pest側へ。もともとこの橋は、当時の皇帝であるフランツ ジョセフの名前をつけられていたが、第二次世界大戦後、「誰にも支配されない自由なハンガリー国」という願いを込めて、自由橋に改名されたという、めずらしい橋。現在では老朽化が進んでおり、自動車の速度制限もされている。
いづれはなくなる可能性の最も高い橋かも。
Budapestには合計8橋の橋がかかっているが、中心部にある主要な4橋を徒歩で制覇!これで、今回の目的は達成。
ここからは、Győrへの帰途のため東駅を目指してぶらぶらと。。。この紀行も〆を残すばかり・・・
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