2012年10月25日木曜日

More Advance

毎週水曜日と木曜日は上級者用の授業の日。この授業ではほぼ直接法、つまり日本語のみで進行している。当然質問も高度なものになってくる。

例えば初心者クラスでの質問例。

「~の~」 (名詞)の(名詞) を練習中に、

生徒「せんせえ、「の」をつけるのとつけないときのちがいはなんですかあ」
俺  「たとえば『わたしのりんご』はmy apple、『わたし、りんご』はI am an apple、おかしいでしょ!」
これで一件落着。

これが、上級者クラスでは、


「なら」の使用方法について、
「先生!『これを食べてみませんか』と質問されたときの答えとして、テキストでは『おいしいなら食べます』と書かれていますが、『おいしいのなら食べます』と言ってもいいのでしょうか。
もしいいのであれば、
『明日野球をしませんか』の質問に対して『元気のならします』といってもよろしいのでしょうか。」

となる。

「なら」の前に『の』をつけてもいいか否かの質問である。

回答として、
おいしいの場合であれば『おいしいのならば→おいしいのなら→おいしいなら』と言葉の省略により表現が変わってきたもので、このパターンに属する『おいしいのなら』はOK。

元気の場合は、『元気であるのならば→元気であるならば→元気であるなら→元気なら』と表現が省略されるので、このパターンにない「元気のなら」はおかしいと説明。

「ら抜き言葉に象徴されるように言葉は生き物であり、時代とともに変わっていくもの」という、尤もらしい説明で締めくくったが、 この説明でよかったのかどうかははなはだ疑問である。

文法的には「い-形容詞:おいしい、たのしい」は間に「の」を入れても意味が通じる、「な-形容詞:げんきな、きれいな」では間に「の」を入れればStrangeという説明のほうが良かったのか・・・

どっちの説明も自分自身で腑に落ちないところがあるので、もう少し調べてみる。。。

悩みどころだ。。

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