撞かずの鐘
慶長十三年の銘がある成相寺の梵鐘。
この鐘を鋳造するために、付近の村々から寄付を集めたが、一軒だけ、金を出せない家があった。その家の女房は、赤ん坊なら差し出せるのですがと言ったという。実際に鋳造が始まると、どういうわけか二度続けて失敗し、いよいよ三度目にとりかかったとき、寄付をしなかった家の赤ん坊が、溶けた銅の中に落ちてしまった。鐘は見事に鋳上がり、鐘楼につるされたが、鐘をつく度に悲しい音が鳴り響き、赤ん坊の鳴き声に聞こえるため、寺では、ついにこの鐘をつくのをやめたということである。
-丹後の伝説より-
成相寺朱印 |
撞かずの鐘 |
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紫陽花 |
紫陽花 |
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閻魔大王 |
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