日本ではあまり有名ではないが、ハンガリーは良質なワインの生産国でもある。
白ワインでは、貴腐ワインが有名。
貴腐ワインとは・・・
その地域独特の気候により、朝霧に含まれた湿気で葡萄にカビ(貴腐菌)が生じる。
その菌により、葡萄の中の水分が排出され、糖分が凝縮されることで、蜜のような葡萄(貴腐葡萄)が出来る。
この葡萄で作られたワインが貴腐ワインと呼ばれ、ハンガリーではトカイワイン(Tokaji wine)がそれにあたる。
トカイワインの他に、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)、フランスのソーテルヌ(Sauternes)が世界三大貴腐ワインと呼ばれている。
赤ワインの有名どころとしては、エゲル地方(Eger)で作られるエグリ・ビカヴェール(Egri Bikaver)。
昔、オスマントルコ軍がハンガリーに攻め入った際、エゲル城で、深紅のワインを飲み干すハンガリー兵士の姿を見て、牡牛の血(Bikaver)を飲んでいると思い込み、恐れたと言う逸話が残っている。
エゲル地方では、美女の谷(Szepasszony-volgy)と呼ばれる斜面にワインセラーが立ち並び、試飲も出来ると言う。GyorからBudapest経由で約4時間、是非とも行ってみたい街だ。
市販用とは別に、ハンガリーでは各家庭でもワインを造っており、各家庭毎に味わいが違う。
いくつかいただいたのだが、酸味は比較的少なく、乾いた味のものが多い。
市販のものに比べて、アルコール度数は高めで、市販のものより味わい深く感じる。
こう書いていくとワイン通のように思われるかもしれないが、実は自分の中でのステレオタイプとして、「ワインはつんとした酸味の効いた飲み物」という印象で苦手な部類の酒だった。
この印象を覆してくれたのが、トカイワイン。
なんじゃこりゃ・・・というほど、とにかく甘い。ただ、その甘さは、貴腐菌により糖分を凝縮された葡萄の甘さであり、口当たりがとても良い。
ワイン嫌いの人も、このワインを飲むとワインに対するイメージが変わると思う。
まだまだ日本では馴染みのないハンガリーワインではあるが、日本に展開出来ることを夢見ての、今夏の目標第2弾!
「通信販売酒類小売業免許」の取得。
帰国前後から申請書類の準備をしていたのだが、先日ようやく免許申請を終えた。
税務署の審査には約2ヶ月を要するとのこと。
結果については、乞うご期待!
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