2013年2月3日日曜日

Review_Vienna

■2013年1月25日(金)Vienna【ウィーン】

プラハ本駅(Praha hl.n)10:39発ウィーンマイドリング(Wien-Meidling)15;24着の直通電車で移動。
一人当たりの運賃は1172CZK(45.6EUR)=5760円
ブダペストからの車両と同じ6人掛けのコンパートメント。座席指定をしていた3席以外は自由に座れ、乗客が入れ替わり座っていたが、途中からは貸切状態となる。
到着後、ホテルのあるRobauer lande駅まで地下鉄で移動、今日のホテルは駅から至近距離のドルチェマイスター(Deutschmeister, Vienna)。
初めての街で宿を押さえるには、駅近のほうがわかりやすいしいいかも。
ホテルから街の中心まで歩き出すも結局道に迷い、途中から地下鉄でシュテファンシュプラッツ駅(Stephansplatz)に移動。


駅の階段を上がれば目に飛び込むのが、シュテファン大聖堂(Stephansdom)。
ウィーン歴史地区の中心に当たるところ。
この聖堂、高さは107mあり、ドイツのウルム大聖堂、ケルン大聖堂についで世界3番目の高さを誇る。








内部は豪華絢爛というイメージではなく、どちらかといえば抑えた色調。

地下にはカタコンベと呼ばれる地下室があり、ここには1679年のペスト蔓延時に死んだ約2000体の遺骨とハプスブルク家の内臓が保管されている。ガイドツアーもあるようだが、あまり見たくない光景かも。







シュテファン大聖堂の屋根はモザイク模様。
南塔を300段上れば眼下に見えるらしいが、下からでも十分印象的。
夜は^白くライトアップされている。
ここからケルントナー通り(Kärntner Str.)を南に歩く。
歩行者天国になっており、人通りも多い。







オペラハウス。
正式には、ウィーン国立歌劇場(State Opera House)
シュテファン大聖堂からぶらぶらと歩いて15分くらいの距離。









ホテルザッハ
写真をクリックして拡大するとホテル名が見えると思うが、スペルは「Hotel Sacher」。
英語読みではホテルサッチャーとしか読めない。
ここでザッハトルテを食べたいと言っていたのだが、どうやら目の前を通り過ぎていたようだ。
写真を見て初めて気づいた次第。






この後、適当に見つけたレストランで食事。
ビール+定番のウィナーシュニッツェル(Wiener Schnitzel:子牛のカツレツ)と、ターフェルシュピッツ(Tafelspitz:ブイヨンで茹でた肉)ともう一品。この食事も大当たり!


■2013年1月26日(土)Vienna【ウィーン】


この日は地下鉄(Uバーン)を乗り継ぎ、シェーンブルン宮殿へ。最寄駅はU4のSchönbrunn。
ここから徒歩10分くらいで正門に着く。

ハブスブルグ王朝の歴代の君主が使用した宮殿であり、部屋数1441室という広大な宮殿。






外壁の色は黄色で統一されている。外壁に金を塗ろうとしていたのを、マリア・テレジアが財政状況を考え黄色に変更したもので、テレジア・イエローと呼ばれている。
マリア・テレジアの娘がマリー・アントワネット。同時代(1762年)に6歳のモーツァルトが宮殿に招待されている。
また、1805年にはナポレオンがここを司令部として使用し、滞在していた。




内部の見学ツアーとして、1441室のうち27室が見学できるインペリアルツアーと、40室の見学ができるグランドツアーの二種類がある。
見学時の時代としては、1800年半ばから1900年前半。
オーストリア帝国(オーストリア・ハンガリー帝国)の皇帝であるフランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリーザベトが使用していた部屋が主に公開されている。
フランツ・ヨーゼフ1世は勤勉且つ質実な方で、生涯のほとんどを執務室で過ごしたらしい。
反して皇后エリーザベト(愛称はシシー(Sissi))は、美貌の持ち主ではあったが、浪費家、我儘で公務はほとんどせず、療養と生じて旅に明け暮れていたようだ。
唯一ハンガリーの統治には尽力したらしく、独立国家としての礎を築いた人物として、ハンガリー人には慕われている。
ここは見る価値あり!時間はかかるが40室の見学をお勧めする。予めハブスブルグ家について調べていくと、尚一層良い。


リング内に戻るため、カールスプラッツ駅(Karlsplatz)まで地下鉄で移動。
オーストリアの地下鉄はUバーン(ウーバーン)と呼ばれており、現在5路線(U1~U4、U6)が開通している。
ハンガリーのメトロと違って、カラフルな色使いで小奇麗な車両。









車両によって、駅に到着時、扉のボタンを押すと自動的に開くものと、手動であけるタイプの2つが混在する。
切符の種類は、24時間、48時間、72時間有効チケットやその他いろいろな用途のチケットがある。
今回使用したのは、あまり知られていないが、平日の朝8時から20時まで使用できるショッピングチケット。
その他、犬を連れて乗り込むときは、子供用チケットが必要。(逆に言えば犬の乗車もOK)




Karlsplatz駅近くのスーパー散策後、缶ビール片手にホーフブルク宮殿まで歩く。
ハプスブルク家がこの地の王として君臨したのは約650年間にも渡り、その間の居城となった宮殿
ハプスブルク家の栄華の跡でもあるが、それだけに政略結婚や暗殺といった形で末期を迎えた者も少なくない。

写真は新宮殿。
これは旧宮殿。
現在、この敷地には、博物館、国立図書館、オーストリア連邦大統領公邸等がある。
また、シシーのシルバーコレクションを展示したSISI MUSEUMもある。
中央の広場には数台の馬車が止まっており、敷地内を馬車で回ることも可能。

この後、ファストフード店で軽食。
海老とホタテのトマトソース煮込、魚フライサンドイッチ+ビール。美味。






この頃から空は薄日が指して穏やかな風景に。
但し、気温は低い。

食事の後は、グラーベン通りにある三位一体記念碑へ。
これは、1670年代にウィーンに蔓延した、ペストの終息を記念して建てられたもの。

三位一体とは、キリスト教における中心的な教えで、父親と子供と聖霊は、神が三つの姿となった現れたものという考え方。
ここから転じて、「三つが一つの側面を表す」「三つが密接に結びつく」「三者が心を合わせて一つになるという意味でも使われる。








この三位一体像は「天」「地」「地獄」を三位一体として表している。
右の写真は、像の下部にある彫刻で、ペストの化身である悪魔を天使が滅ぼしている様を描いている。
グラーベン通りの様子。
通り自体の幅が広く、車の乗り入れはない。
これと交差するケルントナー通りも同様の光景。
リングと呼ばれる中心地が、グラーベン通りとケルントナー通りで4つに分割されていると考えれば理解しやすいかも。


ペーター教会(St.Peter's church)
シュテファン寺院から歩いて数分のところにある、外見はこじんまりした教会。
教会の内装が豪華で、運がよければパイプオルガンの音も聞ける。











天井には明かり取りの窓とフレスコ画が描かれている。
歩きつかれた時は、祈りをささげる風体で椅子に座ってみるのも良いかも。
勿論、ミサが行われている以外の時に。


昼の聖シュテファン大聖堂の風景。
冬の晴れた日の空の色は少し薄い水色。
季節が進むとこの色が深く、濃くなる。










大聖堂内部。
採光が良いのか、自然の光のみで結構明るい。
床の所々に金網が貼っており、そこから暖かい風が流れてくる。
さりげない暖房設備か・・・。
大聖堂の幾何学模様の天井。
ステンドグラスは質素な感じ、というか単なる明り採り用の窓??
ここから地下鉄で、マリア・テレジア像を経て、オーストリア共和国の国会議事堂へ。

民主主義の起源とされるギリシャのパルティノン神殿を模倣した建物。
建物前には、英知と武勇のギリシア女神である、アテネ神の彫像がある。
5分ほど歩き、市庁舎(ウィーン市役所)へ。
市庁舎前にはアイススケートリンクが設置されており、地元の方が大勢滑っていた。
ここのリンクは一方通行周回道路のような作りで、そこをくるくる回るような感じ。
途中でこけたら交通渋滞になりそうだが、このシステム、なかなかうまくいってるみたい。


スケートリンク会場にはドリンクバーやファストフードの屋台があり、この店では薬草酒であるイエガーマイスターも売られていた。(写真手前のボトルの絵がそれ)
ヨーロッパではアルコール類も普通に屋台で売られている。ちなみにヨーロッパではアルコールや煙草は18歳から解禁。








この後は、ホテルに預けていた荷物を取り、Győrまで帰宅。

東欧を回る旅はこれで終了。
最初は冬の旅行は寒くてきついかと思っていたが、防寒対策をしっかりしていれば問題無し。
観光客も空くない事から、各名所をゆっくり見ることができ、却って景色を堪能できたかも。
次の冬は北欧にオーロラを見に行ってみようかな。度数高めのバーボン持参で!

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