Győrからパンノンハルマのベネディクト会大修道院への日帰り小旅行。
10時15分発のバスに乗り、約40分で到着。
ここは、996年にハンガリー初のベネディクト会修道院として、ゲーザ大公(Géza)によって創設されたもので、「千年の歴史をもつベネディクト会大修道院」として世界遺産となったところ。
日本語の市民講座の生徒であるKatalinがここのガイドをしており、シーズンオフではあるが、予め案内をお願いしていたところであり、本日の観光客は我々のみ。
修道院は「聖マルティヌスの丘」と呼ばれる282mの丘の上にあり、眼下にパンノンハルマの村を一望できる。
このあたりには山はないので、この丘からは360度の景色が見渡せる。但し、その分風はきつい。
修道院内には複数の建物があり、その間は渡り廊下でつながれている。
ここの壁の色もテレジア・イエローに似た感じ。
時代的にはパンノンハルマのほうがマリア・テレジアの時代より古いので、元祖はこっち?もしくは改装時にテレジア・イエローを真似たのか、はたまた偶然か??
次の授業でKatalinに確認してみよう。
ちなみにここは、ここで勉強する学生達の寮になっている。この日は休みで学生達も里帰り中。
修道院入り口には、上部に孔雀、下部には動物の彫刻がある。孔雀は平和のシンボルとのこと。
この修道院に入る最初の門にはPAXという平和を意味するプレートが飾られている。
聖堂(教会)南側の扉。柱は13世紀に作られたもの。この聖堂の中は修復や改装が実施されており、協会内部の椅子は昨年作り変えられたとのことで、非常に新しい。
手を加えるのがいいのか、当時のまま保持するのが良いのかは意見が分かれるところ。
教会内部のステンドグラス。
この絵は、ハンガリー初代国王の聖イシュトヴァーンが守護聖人であるマリアに王冠を捧げるところ。
聖イシュトヴァーンとは、過去に石打の刑で殉教したキリスト教徒の名前で、ハンガリー国王はこの名前を洗礼名として授けられた。
これは、回廊の上部に残されたもの。
回廊の出来た年を示している。
さて、何年??
1●86年。
●にはある数字が入る。
さあ、よく考えてみよう!
最後にパンノンハルマの蔵書を集めた図書館に。パンノンハルマには36万冊余りの蔵書が置かれている。
壁一面の本が並ぶ形態は圧巻。この本は単なる飾りではなく、修道士や学生達がこの本で勉強しているらしい。
またこの部屋、昔は明かりがなかったため、建物の横に明り採りの窓を開け、本には直射日光が当たらないような工夫が設けられている、
この部屋で、ガイドツアーは終了。
その後、ここで作られているラベンダー入りの石鹸や薬草酒を購入して、パンノンハルマを後に。
バスを待つ間、麓のレストランでハンバーガーとビールの昼食。
ここは、6月にはラベンダーが咲き誇るらしく、その季節には学生と一緒に来る約束をしているところ。
日本からの観光ではなかなか足を運びにくいかもしれないが、ブダペストからの日帰りも可能なので、Győr観光と兼ねて来るのであればご案内します。
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