■2013年1月20日(日):Budapest
◆日本→ブダペスト
2013年1月19日 カタール航空 803
大阪 (KIX) ドーハ (DOH)23:30-05:55
2013年1月20日 カタール航空 947
ドーハ (DOH) ブダペスト (BUD) 07:40-11:35
今回、家族が利用するカタール航空は5つ星航空会社に認定されているナショナルフラッグキャリア。
トランジットはドーハで1回、トランジット時間も短いので、効率もよく、運賃も安い。
ただ、あまり馴染みがないことと、中東というイメージから、ドーハ国際空港の治安を心配していたが・・・
娘からのメールでは
「人が多すぎて安全ぽい( ´ ▽ ` )ノ」(原文のまま)。
左はメールに添付されていた空港風景。
機内食も美味しかったようなので、まずまずお勧め。
只、座席の肘置きは固定されているらしいので、隣が空いていても足を横に伸ばしたりはできないみたい。
◆ジュール(Győr)→ブダペスト
空港まで迎えに行くため、Győrから8時22分発RAILJET41号に乗車。
9時49分、Budapest-Keleti到着。
RAILJETに乗車するには乗車券とは別に特急券が必要。特急券には指定席番号も記載されているが、空いていればどこに座っても良い。
この列車の乗車口はホームからかなり高い位置にあるため、重いスーツケースなどを持っていれば一苦労するのが難点。
車両構成としては、1等車両、2等車両、あと食堂車が連結されている。
RAILJETは国際列車であり、今回の列車の始発駅はオーストリアのウィーン、終着駅はハンガリーのブダベストとなる。
俺の住むGyőrは丁度両駅の中間に位置し、どちらにも約1時間30分で行ける。
写真は2等車両の座席。
4人掛け席には真ん中にテーブルがある。
座席の背もたれは高く、座ってしまうと前の人の頭も全く見えない状態になる。
各座席の下にはゴミ箱が備え付けられている。
今回はBudapestで1泊するので、Budapest駅で予め24時間グループトラベルカードを購入。
これは同一行動をする5人までが24時間であれば市バス、メトロ、トラム等の交通機関に自由に乗車できるカード。購入時にチケットに使用開始時間を書いてもらうことで、その時間から24時間有効となる。
ちなみに1回当たりのメトロの乗車料金は350Ft(フォリント)【1Ft=0.4円】、グループトラベルカードは3300Ft、5人で使用する場合は2回使用するだけで元がとれる。
トラベルカードには、グループの他、個人24時間、48時間、72時間等、数種類あるので、メトロを複数回利用する場合はトラベルカードの購入をお勧めする。
ヨーロッパの駅には改札がないが、車掌が抜き打ちでチケットのチェックに来る。
その際切符を持っていなければ結構な罰金を取られるのでご注意を!
また、1回券の場合、ホーム入り口の自動検札機を通す事を忘れずに。
Budapestからは地下鉄(Metro)に乗り換え、M3のKobanya-Kispest駅へ移動。
ハンガリーの地下鉄は電気運転の地下鉄としては世界初であり、現在はM1からM3の3路線が走っている。
高速エスカレータ、おんぼろ車両、場所によっては地上までの距離が数メートルの低さ、薄暗い構内、といったところが特徴か・・。
Kobanya-Kispest駅からは市バス200E番でフェレンツ・リスト航空へ。
このバスは前述のトラベルカードの利用も可能。
シングルチケットはバスの運転手からも購入できるが、その際は割り増し料金となる。
(自動券売機=350Ft、運転手からの購入=450Ft)
Budapest-Keleti(ブダペスト東駅)から空港までは1時間弱で到着。
ハンガリー、フェレンツ・リスト航空には、2Aと2Bの2つのターミナルがあるが、国際線は2Bターミナルとなる。
空港自体の規模は小さく、2階到着ゲートも1つしかないので、待ち合わせ場所で迷うといった心配は無い。
空港内の物価は街中の約4倍。
スーパーで200Ftのビールがここでは900Ftに跳ね上がる。旅行者からの収益を狙っている感が見て取れるのは少し残念。
合流後は、来たルートを逆に辿り、フェレンツ・リスト航空から市バス200E番で地下鉄Kobanya-Kispest駅へ。
Kobanya-Kispest駅から、本日のホテル(Actor Hotel Budapest)のあるklinkák駅で途中下車。
チェックイン後、ペスト側の主だったところを回ることに。
英雄広場(Hősők Tere駅)
↓
繁華街(Oktogon駅)【食事:Bufe】
↓
オペラハウス(Opera駅)【写真】
とメトロを乗り継いで移動。
オペラハウスからドナウ川までは徒歩圏内。
途中、聖イシュトバーン大聖堂(Szent István-bazilika)に。
イシュトバーンとはハンガリーの初代国王の名前であり、大聖堂の中には国王の右手のミイラが聖遺物として収められている。
この右手、遺体から失われていたものだが、発見後は各地を転々とした後マリア・テレジアにより、ここに安置されたもの。
本日最後は、Budapestの夜景No.1である鎖橋と王宮、その右側に位置する聖マーチャーシュ教会(写真)を眺める。
ドナウ川を挟んで、王宮側がブダ、手前がペストという地域となり、その間を合計8つの橋が繋ぐ。
この夜景は絶対的なお勧めで、一度見たら心に焼きつく。
戦争、迫害、革命、破壊、再生を繰り返したハンガリーの歴史に圧倒されるような、綺麗だけど物悲しくもあるような風景。
その後はヴァーツイ通りでマクドナルドとホットワインの屋台に寄り道後、地下鉄でホテルに帰着。
■2013年1月21日(火):Budapest-Gyor
国会議事堂(近景)
ブダ側に向う途中、国会議事堂の最寄り駅であるコシュート·ラヨシュ広場駅(Kossuth Lajos Tér)で下車。1885年から約20年の歳月を掛けて1904年に完成した建物で、現在は計画的に外壁の補修を実施している。
長さ268m、幅123m、高さ96mの巨大な建物で、ペスト側から全景を収めるのは不可能。
写真右に見えるのが中央に位置するドーム、そのドームの横の建物と同じ形のものが、ドーム右側にも連なっている。
全景を見るため、ブダ側に移動。
国会議事堂(ブダ側からの遠景)
メトロBatthyany Tér駅がドナウ川を挟んで国会議事堂を見渡せる最寄り駅。
M2(メトロ2号線)はドナウ川を横断する唯一の路線。公共交通機関でのドナウ横断方法としては、この他にトラムでの横断が可能。
この日は雨模様で、空もどんよりとしており、靄の中に議事堂が浮かんでいる感じ。
夏の青空の下の景色とは違うのだろうが、これはこれでありかも。
移動手段として利用したメトロ風景その2。
強烈に長くて早い地下鉄のエスカレータ
逆にメトロM1路線は浅い地下を電車が走っており、階段10段に満たない駅もあるからおもしろい。
3つの路線は唯一Deak Tér駅で交差しており、Deak Tér駅がハブの役目を担っている 。
新しい車両も導入されつつはあるが、旧ソ連製の車両も現役であり、独特な雰囲気を持っている。
落書きは当たり前、走行時の爆音もすごいものがあり、初めて乗った時は身構えたが、何度も乗ってみると慣れてきてなんとも思わなくなるのが逆に怖い気もする。
物騒というわけではなく、子供やお年寄りも利用しており、どちらかといえば安全な乗り物。
ブダ側に渡り、丘の方向に歩いていくことで、聖マーチャーシュ教会に到着。
広場からは三位一体像とともに正面風景が見えるが、写真は裏側(ヒルトンホテル側)からの景色。
雨模様の中で屋根の模様が一際目を引く。
この屋根模様は陶器で出来ており、ジョルナイタイルというものらしい。
教会の内部は一部が修復されている最中。
教会の壁一面に幾何学模様が描かれているが、この模様の修復を実施している。
模様を良く見ると、一つ一つ形が微妙に違ってて、手書きであることがわかる。
無数にある模様を後に継承していくには、修復を繰り返していくしかないのだろう。
地道且つ単調な作業、でも絶対に必要な作業、効率化を考えるのは、ここでは逆に無駄なことかも。
漁夫の砦を経由して、王宮へ。
丘の上なのになぜ漁夫?
言い伝えによると、かつてここには、ドナウ川で漁を行う人々が住んでいて、この町を守っていたとのこと。
また、魚市場がここにあったとも言われている。
が、わざわざドナウで獲れた魚をここまで持ってあがったのだろうか?
ちなみにハンガリー語ではHalászbástya、英語ではfisherman's Bastion、訳して「漁夫の砦」。
王宮を回った後は鎖橋を渡ってペスト側に移動。
ここからはヴァーツィー通りを抜け、中央市場へ。
場所はドナウ川にかかる自由橋の袂。
だだっ広いホールに、果物屋、八百屋、肉屋が軒を連ねており、2階には刺繍屋、土産物屋と食堂がある。
お土産用のパプリカ粉を売っていたが、そもそもパプリカ粉の使い方がよくわからない。
また、辛味の無いもの、辛味の強いもの等の種類もあり、特に辛味の無いパプリカの用途が不明。ハンガリーではグヤーシュには欠かせないものだろうが、日本ではどうだろう??
ホテルに預けていた荷物を取り、BudapestからGyőrに移動。
以前Budapestに来た時は、全てを徒歩で回ったが、今回の移動はメトロ中心としたことで、移動時間は短縮できた。
もう一つの観光手段としては、半日ツアーに乗っかる手もあるが、今回は真冬ということもあり、観光としてはオフシーズンにあたるので、結果的にはメトロ中心で回るのが正解だった。
22日はGyőrの街をぶらつき、23日からはプラハからウィーンへ。
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