2012年9月3日月曜日

2011年度生へ

こんなこと伝えたよな。。

2012年8月31日16時30分、まさしくこの会社での最後の仕事が、君達への講話になる。
人材開発担当課長の職責として君達2011年度生の2年間のトレーニー卒業を見届ける必要があるが、君達の卒業前に自分が卒業することになってしまい、申し訳ない。

君達もすでに1年半をこの会社で過ごしてきており、今では業務の中心として動いていることから、トレーニーという意識もないとは思う。今までの業務報告会での立ち振る舞いを見ててもすでに立派な社会人になっている。
トレーニー卒業に関しては1つの節目と考え、納得した卒業を迎えるためにも、今出来ていないこと、やり残したと感じることがあるのであれば、是非とも卒業までにやり遂げてもらいたい。

私にとって君達と話せる機会は今日をおいて無いので、少し時間を頂き、育成の立場を超えて本音のお話をさせてもらうこととする。


ある人にとってこうあるべきということが別の人にとっては痛みとなって跳ね返ることもある。
こうあるべきと思う信念=視点をどこに置くかで世界の見え方が変わってくる。

例えば業務においては、会社視点というものがある。すなわち、会社の発展のためにすべきことは何か?という視点。
会社の発展の1視点として、粗利益向上がある。この視点は会社の存続という意味では正解であるが、怖いのは会社の発展=粗利益向上という1つの視点で行動した場合、そこに人の心が伴わなくなる可能性が出てくること。

これを新入社員育成に置き換えた場合、新入社員の早期立上げのためには最初から苦労させ、達成感を与えることが新入社員のためにも良いという考えがある。ついてこれない社員は辞めたほうが会社にとっても本人にとっても両得だという考え。

確かに出来の悪い社員を抱えるより、淘汰された優秀な社員を多く抱えるほうが、会社としては良いだろうし、適正のない社員を無理に抱え込まないのも本人のためなのかもしれないが、これってどう思う??

1つの視点だけで物事を考えた場合、上記のような考え方がまかり通ってしまう。

100人いれば100通りの考え方があり、それぞれに正解が異なる、つまり育成としての正解は新入社員個々に違うということが、この3年間でも私の解である。


君達に考えてもらいたいこととして。
周りでは自分の意にそぐわない事も多々あるが、そういった時は一方的な視点ではなくいろいろな視点で物事を考えてもらいたい。
ある事を決定するにおいて、全ての視点で満足できることはないだろうけれど、その決定において、痛みを伴う人がいることを認識できる人になってほしい。


壁に当たったとき。
あるべき姿に縛られすぎる必要はない。あるべき姿に近づこうとする努力は必要だけどギャップを埋められないことで自分を責めすぎる必要もない。
辛くなった時は「これも自分」と開き直ってもいい。自分を大切に。。


これが、2011年度生の育成担当者として、君達に伝えたい思いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿