2021年2月4日木曜日

The day of Mr. Cong Mr. Tao

 テト(旧正月)の元日の1週間前、旧暦12月23日はベトナムで 「オンコン・オンタオの日(Ngày ông Công ông Táo)」。
かまど(台所)の神様であるオンタオを祭る日となっている。
各家庭に宿るかまど神はこの日、天に戻って上帝にその家であった良いこと・悪いことを報告し、大晦日の日にまた家に戻ってくるという。
この日を迎えると、各家庭では本格的にテトに向けた準備が始まる。
かまどの神様の日には、紙でできた衣装一式、生きた鯉、おこわを祭壇に供え、衣装一式を燃やし、灰と鯉を湖や川に放つのが慣わしで、小さめの赤い生きた鯉を放つ。

Manpowerでも屋上にある祭壇にお供えをし、拝んだ後はお供えの鶏とおこわを昼食としていただく。
こういった祭壇はどこの家庭にもあり、Lyなどは今日の昼、夜と同じような食事、鶏はまだ余っているので明日の昼も同じメニューとなるらしい。
それはそれで大変だ。

以下はネットから抜粋したオンタオの物語。

チョン・カオ(Trọng Cao)という男が、ティ・ニー(Thị Nhi)という妻を娶り長く一緒に暮らしていましたが、子供ができなかったため、次第に寂しい思いをしたり、言い争いをすることが多くなりました。ある日のこと、チョン・カオが怒りに任せてティ・ニーを叩いたところ、ティ・ニーは家を出て行ってしまいました。そして、ティ・ニーはファム・ラン(Phạm Lang)という男と出会い、その妻となりました。

しばらくしてチョン・カオの怒りも収まり、叩いたことを後悔して妻を捜しに行きましたが、見つかりません。探している間に持ち金がすっかりなくなってしまい、物乞いをして暮らすようになりました。物乞いをしながらある家を訪ねると、出てきた女性は探していた妻のティ・ニーでした。ティ・ニーもチョン・カオであることに気づき、家に招きいれてファム・ランの妻となったことを話し、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

そこへ、ファム・ランが帰ってきました。チョン・カオのことをどう説明するかに困ったティ・ニーは、チョン・カオに庭に積んである藁の中に隠れるよう言いました。すると、帰ってきたファム・ランは、畑の肥料を作るために、藁の山に火をつけました。しかし、チョン・カオはティ・ニーに迷惑をかけまいと、外に出ることなく焼け死んでしまいました。家から飛び出してきたティ・ニーは、チョン・カオが死んでしまったのを見て、自分も燃える藁の中に飛び込んで死んでしまいました。思いがけない妻の行動に驚いたファム・カオも、妻を死なせてしまった自分を責め、火の中に身を投じました。

3人の魂が天の上帝のもとに届くと、上帝は3人の情に心を動かされ、ファム・ランにかまどを守る役割を、チョン・カオに家を守る役割を、ティ・ニーに小商いを守る役割を与え、三位を合わせた「タオクアン(Táo Quân)」としたのでした。







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