2021年2月24日水曜日

Midnight express

深夜特急:沢木耕太郎著。
文庫本で全6巻、旅心をくすぐられる且つ中毒性のある内容で、バックパッカーのバイブルとも呼ばれている。
原作は読んだことがなく、Youtubeで大沢たかお演じるドキュメンタリータッチの映像を見ただけだが、強く惹かれるものがあった。

2020年初頭、全世界で新型コロナウィルスが猛威を振るいだし、その時から自粛生活が始まった。
ベトナムではコロナの押さえ込みに成功したが、諸外国でのコロナ感染が収まらず、個人的には2018年のクリスマス旅行であるカンボジア、アンコールワットの旅が最後の海外旅行となった。

(注)日本を拠点として考えるなら今ベトナムに居る事自体が海外旅行の延長線上にあると言っても間違いではないだろうが、微妙なところだ。俺にとってのベトナムが何なのか・・別の機会に熟考したい。

また、日本帰国は2019年3月のICO Japan発足5周年記念への参加が最後となった。
以降約2年間、ベトナムという国で隔離されていることになる。

その間、周期的に「どこかに行きたい」発作が起こったが、その欲求を紛らわし「行った気」にさせてくれたのが、前述した深夜特急だった。
ネタばれしない程度に概要を説明すると、日本からイギリスのロンドンまで乗り合いバスを基本移動手段として横断する過程を描いた旅日記。

「かつてトルコで収監された外国人が脱走することを”ミッドナイトエキスプレス(深夜特急)に乗る”と言った」・・・映像版の冒頭に流れるテロップ。
これは1978年に作成された真実に基づいたアメリカ映画であるmidnight Expressからの引用だろうが、作者はこの旅を「日本でのなんらかの”収監”から逃れるためのもの」と位置づけていたのかも知れない。

70歳からの深夜特急・・・最近の夢のひとつ。
移動手段はグレードアップして(というか70歳で乗り合いバスは無理なので)飛行機と列車で。
世界一周とは行かないものの、地域を区切りながら自由気ままに旅をする。
特にヨーロッパは列車の旅が最高だ。

年老いて夢は旅路を駆け抜ける・・・それもいいんじゃないか!

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