定刻より30分遅れの夜11時、ローマ発の夜行列車はテルマエ駅を発車。
目指すはヴェネツィア・サンタルチア駅。
相変わらず満席のコンパートメント、相部屋はバックパッカーと夫婦連れ。バックパッカーの2人は西欧から順次回っているとのこと。2人とも小奇麗で、ショートトリップの俺のほうがよっぽど貧相な格好だ。
朝6時、ヴェネツィア到着。駅の前がカナル・グランデという運河になっている。
ちょうど朝日が顔を出す時間だったので、しばし橋の上に座り、眠気を散らす。
ラスベガスとマカオにも、ヴェネツィアもどきはあり、なんとなくイメージはしていたが、街を縦断する運河は思ったより大きく、そこから路地に向かい小さな運河が分岐している。
メインの交通手段は運河を渡る水上バスや水上タクシー、観光用として有名なゴンドラ等。
車は走っておらず、街中を散策するのは徒歩のみ。
運河を跨ぐアーチ上になった石の橋が所々にあり、路地も細いので車は移動できない作りの街になっている。船からの荷物はリヤカーに積み替えられ、街に分配される。
宿に荷物を預かってもらい、サン・マルコ広場を目指す。
30分もあれば着くだろうとたかをくくっていたが、ヴェネツィアの路地は方向感覚を狂わす。
所々にサン・マルコ広場の方向を記した標識があり、それを頼りにようやくたどり着いた。
活気に満ちた大運河周辺とメインストリート、対照的に、静寂で時が止まったかのような路地裏。
明日はお気に入りの路地を探してみよう。
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