カーロイは知っていた 出逢いがあれば別れが必ず来ることを
だからあんなに無愛想で、いつも自分の殻に閉じこもってた
神だけを信じ、奇妙なお祈りを繰り返す
周りはみんなそんな君を見てこう言った 無愛想な奴だと
昔悲しい別れを経験したから 別れのつらさを知っているから
敢えて君は友達を作ろうとしなかったんだろ
出逢いが無ければ別れも来ない 別れが無い分痛みも無い
離れることのない神のみを信じ 一心不乱に祈ってたんだろ
人生はプラスマイナス0だから 出逢いがあれば別れが来る
出逢いには喜びが 別れには悲しみが付き纏う
カーロイの場合 別れの痛みが大きすぎたんだろう
だから頑なに出逢いを拒む そうして自分を守っているんだ
カーロイは大学を辞め 別の街に移っていった
同僚に何の挨拶も無く 酒の一杯も酌み交わさずに
でもカーロイ 君は一つ忘れてる
君が背負った悲しみの分 次は喜びが来ることを
多分もう一生会えない無愛想な元同僚 カーロイへ
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