ふとしたことで、大学1年の頃を思い出した。
天窓のある下宿の四畳半で友達と二人でギターを鳴らしてた頃のこと。
芋づる式に当時の歌詞を思い出した。
記憶のメカニズムってどうなってるんだろ?
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「曲り角」
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君と最後のお別れの 曲がり角まであと少し
通り過ぎた想い出が ぼかし絵の虹のように
君と暮らした2年は 長く短い幻
最後に残されたものは 言葉を失った君
穏やかな木漏れ日 肩に受けて歩く君は
時の流れに逆らうこともなく
ささやかな人生の ささやかなひとこま
やがて今日のことも思い出になるのだろうか
恋人との別れのような詩ではあるが、実はこれ、中学3年の時に下宿させてもらっていた人生の恩人である栗栖さんの家から高校の寮に移るときの情景を思って書いたもの。
高校の寮に入るとき、栗栖のおばちゃんについて来てもらったのだが、おばちゃんが「うちの家から高校に通ったら」って言ってくれた。
本当はむちゃくちゃ「はい」って言いたかった。礫坂の曲り角でおばちゃんと別れたのだが、その時のことは今でも覚えてる。
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「無題」
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今日と言う記念すべき日にあなたに何を言ったらいい
遠く離れていったあなたに何も贈れるものは無いけれど
僕はあなたを送り出してくれたこの日を
いつまでも大切にしていたいのです
Happy Birthday to you 20歳になったあなたへ
これは、友達が勝手に曲をつけたもの。
曲をつけたことによってかろうじて詩も思い出した。
まあ、なんと軟弱な詩だ!
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「天王寺」
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日差しが君を焦がしていく 天王寺の夏の午後
タンクトップの肩が焼けて うまそうな色具合だね
ごくり生唾飲み込む僕を 君は横目で笑って見せて
夏の風に吹かれたように 軽く地下鉄の階段を
駆け下りていった
この詩は友達のもの
肉食な中の爽やかさ(笑)
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「 」(題名は忘れた)
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12月の砂浜は空舞うとんびの滑走路
時折見せる潮風を君は額で受け止めて
「もう水は冷たい」と足を洗ってつま先立ちに
スニーカーをぶら下げて歩く背中に羽根が生え
あの大空に吸い込まれ消えていくような気がする
同じく友達作。
11月、夕陽を受けて金色に輝く扇ヶ浜が目に浮かぶんだよな・・
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