2021年11月14日日曜日

sorrowing 11/14

親父が89年の人生を終えた。
コロナのせいで入院後の面会もままならず、最期は病院で一人で逝ったという。

2021年4月、誤嚥性肺炎を発症し、入院。
喉の機能で食べ物は食道に、空気は気道に送り込むが、食道に入るべきものが誤って気管に入ったことで炎症を起こし肺炎を誘発したという。
リハビリで嚥下機能を取り戻そうとしたが叶わず、鼻から1日3度の流動食を入れることで命を繋ぐことになる。

7月、本人の希望と受け入れ病院の都合により自宅療養を始める。
10月、容態が悪くなり再入院。
11月13日、永眠。

ベルが鳴り、ディスプレイに弟の名が浮かんだ時に、聞かずともなんの知らせかわかった。
ビデオ電話の先に、やせ細り目を閉じた親父がいた。
日本から4000Kmの距離とコロナを憎んだ。

親父の最期が近いと知った時の家族の希望は、無理な延命治療はせず、痛みで苦しまず穏やかに逝かせてあげる事だった。
前日、お袋が聞いた親父の最後の言葉が「しんどい」だったそうだ。
神がこの世にいないことを実感し、最後の最後に苦しい思いをさせた現実を恨んだ。

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