2021年11月17日水曜日

sorrowing 11/17

俺が小学生低学年の頃から、親父はよく本を買ってくれた。
イソップ物語、アラビアンナイトといった年相応のものから、一風変わったところでは「おろか村」という民話まで。
おろか村は短編をいくつか集めたとんち本なのだが、内容は今でも覚えている。

冬の寒い最中、大きな岩を細い縄紐で天井の梁に縛りつけ、本人はその下でふんどし1丁で座っている。
こうすることで、岩がいつ落下するかと気が気でなく、汗が出る、つまり暖房対策。

けち自慢の2人がお互いの弁当を見せてどちらがけちかを競い合っている。
一方はほんの少しの塩がおかず、他方は1つの梅干。さてどちらがけちか?
答えは梅干のほうがけち、理由は梅干を食べずに見ることで湧き出たつばをおかずにご飯を食べることで、梅干は何回でも使えるから。

俺が国語を苦手としなくなったのはこのおかげだと思う。

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