2021年5月26日水曜日

personal information In Vietnam

バクザン省では毎日定時にその日のコロナの感染状況が詳細に周知される。
感染状況周知文には名前・住所・生まれ年・職業・感染日・感染ルートが記載されている。
現在ベトナムでは、ヨーロッパのGDPRや日本の個人情報保護法のような包括的な法規制は存在していないことからこういった思い切った策が実施できるのだろうが、日本企業に在籍中、個人情報やセクハラ、パワハラに対する徹底的な教育を受けてきた身として、また新入社員に教えてきた身としてはやりすぎ感を感じるのも事実。
日本でこれをやると、なんたら非営利団体とやらが黙っていないだろう。

と、書いていたまさしく今、ベトナム保健省から各省市の保険局及び医療機関宛てに、新型コロナウィルス感染症患者の使命と行動歴を公表しないように指導する公文書が送付されたというニュースが飛び込んできた。
個人情報保護法的は制定されていないが、医療法では患者の個人情報漏洩防止が謳われているらしい。
保健省によると、一部の医療機関(実態を見るとほぼ全部と思われるが)がコロナの感染拡大防止に向けた追跡の為として、患者の氏名や住所、電話番号、行動歴などを公開していたとのこと。
コロナとの戦争下における戦略として超法規措置を取っていたということか。

ただ、患者の氏名はともかく、行動歴を公表しなければ囲い込みが困難になるのも事実。
多分今後は医療法の抵触しない範囲で、行動歴等の感染防止に必要な情報は流していくのだろう。

昨日、バクザン省では1日の発症者が過去最多の375人を記録した。
バクザン省人民委員会はバクザン市及び5省、約100万人に対し外出禁止措置を実施した。
バクザン省におけるコロナ感染は未だ終息時期が見えない状況ではあるが、自らがコロナに感染しないための努力や少額ではあるが支援金等、自分が実施出来ることを地道に続けていこうと思う。



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