2021年5月19日水曜日

Doctors Without Borders

バクザン省で新型コロナウィルスの急増に伴い、クアンニン省からの200名の医師団派遣に続き、隣の省であるタイグエン省や、中部ダナン市から60名の医師団がバクザン省に派遣されることとなった。
それに先立ち、ダナンの医師団の宿泊先として俺の住むICOの寮がバクザン省人民委員会より指定されたれたとの報告を得た。
現在、寮には帰省出来なかった学生2名と、同僚のDiuと俺の4人が住んでいるが、これからバクザン省でコロナが終息するまでの間、医師団とともに住むことになるとのこと。
そもそも医師団が住む寮に、確実に陰性が証明されていない(PCR検査を実施していない)第三者が居ていいものなのかが疑問だが、俺たち4人に移動命令はなかったことから、いいのだと解釈しておく。
ただ、日頃コロナ患者と接する医師団と同じ寮で住むということは、今まで以上に感染に注意する必要がある。
俺たち4人のうちの誰かがコロナに感染し、それが原因で医師団を巻き込んだクラスターにでもなろうものなら、洒落にならない。

そうこう考えるうちに、ダナンの医師団が到着する日になり、待ち構えていたが一向に来る気配がない。
確認してみると、ダナン市の医師団は予定変更でホテルに宿泊するとのこと。
ここはベトナム、物事が予定通りに行くことの方が少ないので、急な変更にも別に驚きはなかった。
不謹慎かもしれないが、コロナ患者と触れ合う医師団がここに宿泊しないことになり、正直「よかった」と思った。
今、日本人である俺がコロナに感染すると、ベトナム人以上に大きく報道され、「また日本か」とも思われそうなので、絶対にコロナに感染するわけにはいかないという気持ちが強くある。
バクザンでは、ここ4日間連続で、1日100人近くの感染者が出ている。
自宅待機が始まってからは生活のための買い物以外、不要な外出は極力控え、嵐が過ぎ去るのを待つ日々を送っている。
4月27日以降、悪い方向にしか進んでいないが、なんとか5月中に封じ込めが出来ることを祈るばかりだ。





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