2021年5月5日水曜日

COVID-19 War

4月後半から、ベトナムでも新型コロナウィルス感染者が出始めた。
きっかけは日本から帰国したベトナム人と、インドからの入国者がウィルスを持ち込んだことによる。
現在、一般の外国人のベトナム入国は制限されていることから、政府チャーター便か民間チャーター便で入国した技能実習修了者とインド人専門家であろう。
現在、これら感染者の足取りは徹底的に調べられ、そのエリアに立ち寄ったことのある者は保健省への届出と検査が義務付けられている。
これは、F0と呼ばれる感染者だけでなく、感染者と接触のあったF1、F1と接触のあったF2までも足取り調査を実施され、公表される。
俺の住むバクザンでもF0感染者が結婚式に訪れたとの事で、バクザン人民委員会からもさまざまな防止策が即座に通告された。

今後、海外からの入国者に起因する感染拡大が懸念されており、今回はいづれも入国後2週間の隔離時は陰性であったがその後に発症したとの事で、2週間では感染から発症までには至らないことが証明されたことから、今後の隔離期間が見直されるかもしれない。
日本ではいまだ第4派を抑えきれていない状況であるが、ここベトナムではどこまで抑止出来るか・・・。

コロナ発生当初の2020年、旧正月休みの真っ只中にも関わらず政府緊急会議を招集し、全国規模の対応を指示したPhuc首相、2月15日には中国に滞在暦のある外国人の入国を禁止、3月22日には全外国人の入国禁止措置を実施したうえで、4月1日から3週間の外出禁止措置(これを受けてICOでも教育センター内での隔離を実施)と、外部と内部両面での抑制措置を実施したことで、7月まで一人の死者も出さなかった。
この手腕を、今回も発揮出来るか。。
2020年の抑え込み成功時、それでもDam副首相は手綱を緩めず、「1つの戦争に勝っただけ」と引き締めを図った。
かつて長く戦争に苦しめられたベトナムが、コロナ対策を戦争と認識している。
これだけ危機感を持ち国を挙げて戦おうとしている姿勢を見ると、国民が素直に従うのもうなづける。
2021年、今回も当初と変わらない政府の素早い対応に、日本とベトナムの初動措置の違いを突きつけられた思いがした。

日本からウィルスが持ち込まれたということで、俺もまた当分は肩身の狭い思いを強いられるな。。。


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