2013年10月6日日曜日

Obama vsTea Party

アメリカでは、今年度(2013.10-2014.09)の予算が成立せず、重要な業務を除いて現在米政府機関が閉鎖されている。
政府職員の80万人が一時帰休中という事態らしい。

今年度予算案における与野党間最大の争点が、通称オバマケアと呼ばれている医療保険制度改革。
日本では、全国民が医療保険に加入する義務があるが、アメリカではこのような制度は存在していない。

オバマケアを推進する民主党としては、日本と同じような制度を設けることで、医療費に対する負担を国が補助し、お金がない人でも病院にかかれる仕組の確立を目指している。

一方、これに反対する共和党の意見としては、国が個人に強制するのではなく、自身の判断で最良策を選択(例えば民間の医療保険に加入等)すべきというもの。

「相互扶助で安心な未来」を目指そうという意見が民主党。
「国民の選択権を奪うな」という、フロンティアスピリットに溢れ、自由の国アメリカらしい意見が共和党。特に強固なのが「政府の負担は最小限に」という考えを持つティーパーティ系共和党下院議員。

今年度予算にオバマケアに関する予算を盛り込むように主張する民主党と、オバマケアの1年先送りを主張する共和党。
今のところ双方譲り合う気配はなく、従って今年度予算も執行出来ない状態であり、来週以降も閉鎖が続く可能性が高い。

もしこれが日本なら、衆議院で可決した予算案を、参議院が議決を行わなかったとしても、衆議院の優越により衆議院の議決が国会の議決となり、予算執行は行われる。

真っ向勝負の民主党と共和党、お互い現在の状況が好ましくないことは重々承知の上で、今後どういう解決方法を取るか・・・・

個人的には、既に可決されている医療保険制度改革に対する予算を出さないという共和党のやり方が問題だと思う。
が、ここまで至ったのはオバマ大統領のリーダーシップに陰りが出てきたのかも。。。



P.S.
外国人がハンガリーで滞在許可証を取る時は、海外健康保険への加入が条件になるのだが、アメリカでは今までそういった条件は無かったんだろうか?

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