日曜日の昼、予定ではこれが隔離生活で最後の日曜日。
来週中には隔離解除となる予定でもあり、昼からではあるが男だけで懇親会を実施。
話題は自ずとコロナ絡みとなる。
ベトナムの有無を言わさぬ国をあげた強制的な対応と日本のお願いレベルの対応。
外から見ていても今回の日本政府の対応はリーダーシップに欠けるものに見えた。
非常事態宣言はしたものの国民主権という考えから自宅待機は要請に留まり、罰則もない、結果として今もコロナ感染者が後を絶たない。
ベトナムではコロナ根絶に向けて、当初は軍事介入も辞さぬ勢いであり、マスク未着用での外出やコロナ発症を隠蔽した場合は罰金となる。
4月28日のフック首相通達においても、自宅待機命令を出すだけで待機中の生活保障には一切触れておらず、とりあえずコロナ根絶を第一義にしたものであった。
事実、我が社の場合、自宅待機中は無給、隔離という環境下で働いている社員の今月の給料は一律25,000円と日本では有り得ない待遇だが、みんなこの状況なので我慢している。
この我慢が出来るのがベトナム人の強みなのかもしれない。
そこから話は膨らみ、なぜベトナム人は日本に行きたがるのか、本音を聞いてみた。
日本で3年間頑張ることでベトナムでもらえる何倍ものお金を稼ぐことが出来る、当然ではあるがこれが第1の目的。
日本語の勉強を頑張ったことでベトナムに帰ってもそれを生かした仕事が出来ること、これが第2の目的。
帰国後ベトナムでいい生活を送るため、いやな事や苦しい事を我慢したという話。
彼らは全員元技能実習生であり3年間の日本生活体験者なので話に信憑性がある。
2つの目的それぞれが立派なものだと思うし、嫌なことにもよく耐えたと思う。
ただ、話を聞いていると、彼らの日本への思い入れはすべてお金に結びついているような気がして、また、隔離中という非日常的な環境下で日本人は自分ひとりということが悲しくもなってきた。
この集団隔離を提案した手前、「もしこの中からコロナの感染者を出してしまったら」という思いは常々抱いていた。
自分では気づいてなかったが、結構プレッシャーにもなっていたようで、それが、隔離生活のゴールが見えてきたことや、日曜日ということもあり、気が抜けたのかもしれない。
不安定な気持ちがベトナム酒に誘発されたのか、いろいろな思いがこみ上げてきた懇親会だった。
さあ、あと少し、気を緩めずに頑張ろう!
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