2014年11月30日日曜日

Vietnamese

ベトナム語には声調が6つあり、同じスペルでも音の高低や長短で意味が異なる。
会話はリズミカルで、時に歌を歌っているかのようでもある。
男同士の怒鳴りあいのような会話はいただけないが、学生の楽しそうな会話は微笑ましい。

朝夕の職員室も、とてもにぎやかになる。そこここでベトナム語が飛び交う。
時にそれが、この部屋に、この教室に、このセンターに、日本人は俺だけだということを実感させる。
寂しいというのではなく事実を再確認するだけなのだが、負のオーラでも出るのだろうか・・それを敏感に感じ取る同僚がいる。

「大丈夫?」と聞かれるたびに「大丈夫!」と答える。
聞かれるたびに反省する。心配をかけたことを反省する。

大丈夫じゃない時もある。
その時も「大丈夫」と答える。そして自分を誤魔化す笑顔を作る。大丈夫・・・

◇◇◇

閑さや 岩にしみ入る 蝉の声  芭蕉

職場のニュースレターで紹介した俳句。

一斉に鳴いている蝉と比べて、旅の途中の自分は一人で寂しかったんじゃないのかな。
にぎやかな蝉の声さえ耳に入らないほど、心は何かに奪われていたのかもしれないな。      

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