2023年8月4日金曜日

Won an essay contest!

西ハンガリー大学で市民向けの日本語講座に参加していた教え子が、日本で主催する作文コンテストに応募したところ、見事2等に入賞した。
嬉しい限りだ。

以下、作文を紹介する(原文のまま)

「日本語と私」 01393
パップ・ア二コ(Dr Papp Aniko) 国籍:ハンガリー
59 歳 女性 職業:物理学者・放射能研究者
メールアドレス
anikopapp@t-email.hu
俳句を詠むことが一番大切な趣味!
~福島への放射能研究旅行がきっかけ~
私は、物理学者として、国民保護放射線監視のため、放射能研究室で仕事をしています。チェルノブイリへの放射能研究旅行にも何回も参加させて頂きました。2011 3 11 日に起きた東日本大震災の時、福島の原子力発電所に爆発が起こって、放射能も問題になりました。そして、福島への放射能研究旅行をきっかけに日本語を勉強し始めました。
その頃、私が住んでいる
ジェール市の大学で日本人の先生たちの無料の「日本語教室」が開かれ、私も参加させて頂きました。ある授業で、日本の向比登志先生は、「インターネットの世界は、どこにいても、日本の大学で勉強出来て、それに修了証を頂く事も出来る」と言い、「www.gacco.org」というページを見せてくれました。このページを通じて、どこでも色々な日本の大学で行われている様々な無料講座に参加できます。私は今まで沢山の講座に参加させて頂き、修了証を頂きましたが、私の一番気に入った講座は、大手前大学(大阪)の『俳句・十七文字の世界』という講座でした。
この講座で、川本皓嗣先生は芭蕉の色々な名句を丁寧に説明してくれました。この頃、私は
N4 の日本語能力試験に合格したばかりで、難しかったけど、面白かったので頑張り、大変勉強になりました。それから私も俳句を詠み始めて、俳句を詠む事は私の一番大切にした趣味になりました。
2014 4 月からフェイスブックの「俳句大学投句欄」というグループのメンバーとして毎日、仕事から帰るとすぐ、日本語で俳句を3句詠んでいます。「俳句大学投句欄」というグループのメンバーたちの俳句の中から毎日、俳句大学の先生たちが一句を選んで、鑑賞させて頂いています。私の俳句も何回も、選ばれました。その一つが「天井に風船多し誕生日」です。
インターネットの世界では、ネット句会にも参加出来、私も「俳句大学ネット句会」に参加しています。俳句大学長の永田満徳先生のおかげで、毎年
2 回、『俳句大学』という句集が出版されています。『俳句大学』は、先生たちの俳句、会員たちの俳句などが紹介されています。永田満徳先生は、「インターネットの世界では、俳句の国際化も出来るでしょう」と言い、フェイスブックの「Haiku Column」というグループを作成して頂き、海外の俳人たちも自分の母語で毎日俳句を詠んでいます。『俳句界』という雑誌や『Haiku Anthology』という国際句集などに出版されています。
ある時、永田満徳先生と向瀬美音先生と一緒に、国際歳時記の作成に参加させて頂きました。私は、色々な季語の本意を書かせて頂きました。季語と歳時記の研究を通じて、日本語も日本文化も、もっと詳しく理解出来ます。
俳句大学の「俳句大学評論賞」があり、俳句に関する論文を書く事が出来ます。昨年、『風の名前に季節感』という私の論文が俳句大学長の永田満徳先生に「特別賞」に選ばれました。季語には、日本人の自然に対する愛や、日本人の豊かな想像力を感じます。例えば、春は「風光る」、夏は「風薫る」、秋は「色無き風」が吹き、冬は「ならひ(北風)」が吹きます。また、梅雨入りの時は「黒南風(くろはえ)」、梅雨明けの時は「白南風(しらはえ)」が吹きます。
伝統俳句を詠みながら、旧仮名の使い方と俳句文法も勉強出来ます。さらに、俳句を通して、日本の文化について、色々勉強出来るのがとても楽しいです。

 


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