朝の職場。
Tuyenがハンディカラオケを持ってきた。
マイクにスピーカーがついており、スマホのインターネット経由で音楽を取り込めるので、ベトナム語だけでなく、日本語の歌も可能だという優れもの。
こういうものにはすぐ飛びつくベトナム人。
朝の職員室はたちまちのうちにカラオケルームに変わる。
あまり知られていないかもしれないが、こういう陽気さがベトナム人の気質でもある。
俺がベトナムに来て感じるベトナム人気質とは・・・
◆人と人との距離が近い
食堂やバスで隣り合わせに座ると、知らない人同士で当たり前のように話が始まる
バイクで道に迷い、近所の人に聞くと、100人が100人親切に答えてくれる
部下のSonに仕事を教える時、必要以上に近寄ってくる。因みにSonは男、これは別の意味で恐い^^
◆おおらか、言い方を変えれば無頓着
友達の友達(つまり他人)の結婚式に出席しても、歓迎してくれる
これは、結婚式に誘うほうも誘うほうという気もする。ねえ、Hoa先生!
物に対する執着心が無い
僕のものはみんなのもの、みんなのものは僕の物といった考え方。
この傾向は運転にも現れる。
みんなが、この道は僕のものと思っているから、交通ルールを守らないのも当然か・・
Cuong、俺のヘルメット、君が持っていったままで、いまだに返って来ないんだけど!
衛生感覚は適当
コップは共有、回し飲みも気にしない
食堂で最初にすることは、ティシュでテーブルを拭くこと、食べる前には当然お箸も拭く
料理をするときも、食器はさっと洗えば問題無し
ラーメンの作り方もいい加減、だがこれが旨いのが不思議
Trang、スープの袋も一緒に麺と煮込む必要はないんだよ^^
悪気無し
仕事で指示したことは忘れる、優先順位をつけられない、でも悪気はない
効率化という考えは無いが、地道にコツコツと続ける根気はすごい
Tuyen、まっいいや、一つ一つやっていこう。
個人主義
同じ場所から出発し同じ目的地に行くのに、個々がばらばらに行く
だから目的地についても、みんなが揃うまで待たなければならない
これからは出来るだけみんなで同じ時間に出ようね。先生!!
時間にはルーズ
待ち合わせをしても、全員が集合時間に集まることはまずない
待つ方も文句は言わず、待たせたほうも悪びれた様子はない
これは特に留学生だな。遊びに行く時は必ず1時間遅れとなる
現状を受け入れる
少々理不尽な事でも「仕方がない」と受け入れる
もう少し反論してもいいと思うくらい
これは実習生、彼ら彼女らを守るのが俺たちの仕事
「仕方がない」と思って入国させたくない、少しでもいいところに送り込んでやりたい・・
とてつもなく優しい
俺がベトナムに来て1週間目、
慣れないベトナム酒にやられ、PCや財布が入ったカバンを無くした時の事
ICOの仕事が止まった・・・
全員が俺のカバンを探すのに集中してくれ、結局見つかった(これは奇跡に近い)
あの日から2年以上が経過した今も、そのやさしさは変わらない。
最初は腰掛程度に考えていたこの地に今も居るのは、心優しき仲間がいるから。
これは、Ngan先生を筆頭とするICO留学センターの先生みんなだ
俺が今いるのはベトナム北部
南部はここより暖かい分、おおらかな性格らしい
俺にしてみれば、北部でも十分おおらかだと思うのだが・・・
今まで頑なにBac Giangにこだわり続けたが、この際南に行ってみるのもいいかもしれないな。
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