天気は台風の影響で雨の予報だったが、雨女のお客様と晴れ男の俺の勝負は俺の勝ちとなり、視察も問題無く終えた。
一つ残念なのは、Hàm cá mập(サメの顎)と呼ばれるビルが老朽化で取り壊されたこと。
お客様が「水上人形劇」を見ている時間、俺はいつもこのビル内のビアホールでまったりと過ごしていたのだが、それが出来なくなったのは痛い。
早く次なる隠れ家を見つけなければ!
NTTグループを早期退職、セカンドライフとして2年間のハンガリー生活を経て、現在はベトナムに活動の場を移しています。 異国での出来事について、徒然なるままに綴っていきたいと思います。
ICOがテレビに取り上げられるとかで、撮影用の授業を実施。
こういうのは事前連絡も無く、急に依頼されるのがベトナム流。
言われて10分で即興の授業を実施するのも、急なインタビューも、もう慣れた。
とはいえ、予定がわかっているのなら、Surpriseではなく事前に言って欲しいものだ。
nomade【フランス語】の日本語訳は遊牧民や放浪者。
なんて魅力的な言葉なんだろう!
この言葉から派生して、決まったオフィスを持たずに仕事をする人のことをノマドワーカーという。
俺の仕事のベースはベトナムにあり、毎日定時にオフィスに出勤しているが、空き時間を利用した日本語講師の副業も実施しており、ネット環境さえあれば場所を選ばないこの副業はノマド的な要素もある。
日本に逆出張した時や海外に旅行に出かけた時も、時間さえ許せばレッスンは出来る。
旅系Youtuberのような体力も必要とせず、生涯続けていけるのもありがたい。
ベトナムから撤退した後は、本格的にnomadeになろうかな。
一寸の虫にも五分の魂・・「小さく弱い者にも意地や根性があるので侮ってはならない」という意味。
仕事をする上でもこの考えは必要だと思う。
「自分は1スタッフだから」とか「出来なくても仕方がない」とか、言い訳ばかりを振り回す人は一寸の虫以下ということになる。
一寸の虫以下にはなりたくないもんだ。
多分あれは小学校6年生の頃だと思う。
お袋と弟はどこかに出かけ、親父は夜勤で、夜は俺が一人になる日があった。
親父が仕事に出かける前に、その日の夕食を作ってくれた。
確か塩むすびと野菜炒めだったかと思う。
塩むすびは米の密度が高く、落としても形は崩れなさそうなほどだった。
親父の料理を食べたのは、後にも先にもあれ1回きりだったが、以来、俺が作る塩むすびは当時の親父が作ってくれたものに似ている。
無骨な塩むすび、お袋の味ならぬ、親父の味だ。