2025年9月9日火曜日

Hard rice balls

多分あれは小学校6年生の頃だと思う。
お袋と弟はどこかに出かけ、親父は夜勤で、夜は俺が一人になる日があった。
 親父が仕事に出かける前に、その日の夕食を作ってくれた。
確か塩むすびと野菜炒めだったかと思う。
塩むすびは米の密度が高く、落としても形は崩れなさそうなほどだった。
親父の料理を食べたのは、後にも先にもあれ1回きりだったが、以来、俺が作る塩むすびは当時の親父が作ってくれたものに似ている。
無骨な塩むすび、お袋の味ならぬ、親父の味だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿